1. コラム
  2. 「多能工」とは

「多能工」とは、いろいろな職人がする作業を兼務する職人のことを言います。
ざっくり言うと、ユーティリティープレイヤーです。複数の役割をこなす職人と言うことです。

本来、リフォーム現場には多様な職人が出入りします。
大工、塗装、壁紙、床、そして水道や電気など、この他にも数多くの職人が現場に関わります。
それぞれの職人は、「大工さん」「ペンキ屋さん」「電気屋さん」などと呼ばれ、現場において独立した役割を担っています。
ざっくり言うと、現場には「各専門職がいる」「役割分担されている」と言う事です。

具体的な多能工

具体的に多能工を説明すると、例えば「壁紙職人が床も貼る。」「大工が塗装もする。」といったことを指します。
中には、本業以外に電気工事や水道工事まで兼任している職人もいます。そういう職人は、トイレや洗面所を一人で工事して、現場を仕上げてしまうのです。
(私には、電気工事や水道工事までは出来ません。)

私の場合で言えば、壁紙職人が本業であり、本業以外に床を貼る作業や大工仕事、塗装や各所の修理・修繕などをこなしています。

多能工が生まれた背景

多能工が生まれた背景には、大きく2つの理由があります。
一つ目の理由は「人材難」です。職人のなり手が少なく、職人不足ということです。

二つ目の理由が「工事費」です。1人の職人に2つの職種をやらせることで工事費を安く抑える事が出来ます。
これは、工務店やリフォーム屋などの職人を使う側にとって非常に都合が良い。
面倒な、職人の手配に気を揉まなくて良いし、何より利益率が上がる。
ざっくり言うと「楽して、儲かる」と言う事です。

多能工は普通?

今の時代、多能工は普通になっているかというと、そうとは言い切れません。理由は様々です。
「自分は○○屋だ!」と言った、取るに足らない意地もあれば、「面倒臭い」「責任が増えるからイヤだ」という積極性を欠いた理由もある。
これには補足が必要で、そもそも「負担が増えるだけで、お金にならない。」と言う現実がある。努力して技術を身につけるほど、自分の首を絞めることになるから。無理矢理やらされて、クレーム処理や手直しをさせられるのだから、たまったものではない。

これとは別に、一度や二度やったことがあるだけで「やり方を知っている」と言うだけの、程度が低い多能工気取りの連中が数多くいるから注意が必要です。
その程度の「知っている」だけでは、その仕事を知らないのと同意。このことが分らないから、本業もお粗末。
(ヒロミの爪の垢でも飲めば良いのに。)
実際にその作業を繰り返し何度もやって、身にしみこまないと本当の技術は身につかない。

まとめ

多能工とは、いろいろな役割を兼務する便利で魅力的な職人である。
しかし、あまり居ない。

そして、あえて一言言えば、多能工の仕事の質を見極めるのは難しい。
安易に依頼すると失敗するかも知れません。
本業をしっかり持った職人であれば、そのセンスには期待が出来ると思います。

ざっくり言うと、料理人と一緒だと思います。
しっかり本業で修行した人には、確かな下地があります。
そういう人は、スタイルが変わっても上手く対応できている。(「質やスピードが安定している」ということ)